今回は今になって振り返ってみると、背筋が凍った体験談をお話していきたいと思います。
この話は私が高校生時代のお話です。
私は高校3年生までずっとサッカーを続けていました。高校生の頃はほとんどずっと怪我に苦しみながら痛みを抱えながら毎日練習をしていた記憶があります。
もちろん怪我をしているため、病院に通う必要があります。
私の地元は川崎市なので、地元の街の接骨院に通っていました。
その接骨院はザ・町の接骨院といった感じで、大きさは学校の教室くらいでベッドが7,8個あったような大きくも小さくもないような接骨院でした。
そこに来ているお客さんで若い人は私しかいないのではないか?というくらいおじいさんとおばあさんが多く来店している接骨院でした。
おじいさんおばあさんの見た目としては、杖を持たれて、腰が曲がっているような方々です。70歳から80歳くらいでしょうか。
なぜそこまで人がいるのかと言いますと、その接骨院が行っているマッサージを受けに来ていたみたいです。
謳い文句としては、「30分500円マッサージ」というものでした。
とっても安いですよね。高校生である私でも受けられちゃうくらいリーズナブルなものでした。
これを読まれている皆さんなら疑問が浮かんできたかもしれませんが、30分500円で接骨院に利益はあるのか?むしろ損失が出てるんじゃ?と考えていました。
高校生ながらそんなことを考えていましたが、
理由が判明しました。
皆さん保険適用で受けていたため、ご老人であれば1割もしくは2割の負担で済みます。ということは1割が500円であるとするならば、接骨院側に5000円くらいは入ってきているのだと思い、それであれば十分に利益は出ているなと思いました。
しかし
そこに問題があったのでした。
接骨院の位置づけとして、スポーツや事故などの障害、故障に対して施術を行うことを目的としています。
それなのに対し、俗に言う「癒しのマッサージ」は保険適用では受けることが法律上禁止されています。
保険適用外であれば、受けることは可能ですが、それなら言い値で値段が決まってしまいます。
それだと誰も来ないですよね。
だからこそ、お客さんの負担を減らしているのにも関わらず、接骨院としての利益を出すにはこの方法と言うことになります。
このように、国から不正に保険金を受けることによって、保険金詐欺として起訴されることもあるのです!
法律上、「詐欺罪」として立件されます。
この詐欺罪が思ったよりも厳しい罪なのです。
罪状としては、「10年以下の懲役」です。
何となく、「〇年以下の懲役、もしくは〇〇円以下の罰金」といった文言になれていたせいか、罪状に罰金がないのです。
それであれば一発で刑務所行きということになります。
怖いですね。
ここで、患者(お客さん)は関係ないから良くね?
という気持ちになるかもしれませんが、実はそうでもなくて、
お客さんに関しても罪に問われることがあります。
それは、
罪の意識がありながらも施術を受け、不当に利益を得た場合です。
うーん。なんともグレーといった感じですね。
しかし、これでも立件された事例もあるので、十分に注意して頂きたいと思います。
マッサージを受けないし。という方も、施術を受ける前に、「これでは施術ができないからスポーツによって怪我をしたということでいい?」と聞かれることもあります。
その要求を飲んでしまうと同じく詐欺罪として立件される可能性があります。
接骨院の中には、その対処法を教えてくれるところもあるみたいです。(笑)
全国のおよそ2/3の接骨院がこのようなことを行っているとのことなので、十分に注意して頂きたいと思います。
とはいえ、2/3の接骨院が全部なくなったら日本は終わってしまいますね。こういった経済におけるダメージもありつつ、法律上のルールもあるということで、なかなか立件が難しい。ということも現状あるようです。
今思い返すとゾッとしたような体験談でした。